市場で一番取引量が多い貝類であり、
日本人が最も親しみをもつ貝類である”あさり”。
マルスダレガイと呼ばれる貝の仲間で日本各地の浅い暖かな海を好みます。
瀬戸内海もあさりの生育にはとても適した環境をもっており、
良質なあさりが漁獲されます。
水温が暖かくなってくる春、うららかな日の光で植物プランクトンも増えてくると
あさりもどんどん身の入りが良くなり旨味も格段に増します。
旨味成分であるアミノ酸が豊富なのはもとより、鉄分とビタミンB12を豊富に持ち、
貧血などに非常に効果があると言われています。
妊婦さんにもお勧めの春の食材です。
酒蒸しが非常に美味な事で知られていますが
日本酒で蒸すもよし、ニンニクで軽く炒めて白ワインで蒸すもよし、
新たまねぎ、新キャベツなどの甘味の強い春野菜と梅酒で蒸すもよし。
クラムチャウダーやボンゴレ、パエリアなど洋風料理にもひっぱりだこです。
あさりを食べる時に気になるのが”砂”
通常店頭で販売されているあさりは砂抜き処理がされていますが
まれに砂がのこっている事があります。
【簡単な砂抜きの方法】
ボールに移して水1Lに対して30gの擬似海水をつくってやり
3-4時間程度砂抜きをしましょう。
通常は室温で大丈夫ですが、気温が高い日には冷蔵庫で
冷やしながら砂抜きをしてください。
(その場合は少し時間が長めの方が良いようです)
潮干狩りなどで獲って来た物はできればそこの海水をペットボトル
で持ち帰ればベスト。ない場合は上記の手順で塩水を作り
半日位は砂抜きをしましょう。
いずれの場合も砂抜きを終えたあとに揉み洗いをしたら
ザルに取り上げて30-40分水から揚げたままにしておくと
身が引き締まって旨味がグンと増します。
※こちらも気温が高くなったら冷蔵庫で冷やしながら行ってください。